今日もなんだか騒がしい

宣伝スタッフの美姫がラジオのネタを探します。

どんな調査も、サンプル数は満たしていますが、設問に問題があります。

日本のマスコミとか、コメンテーターは、「○○調査」が大好きですね。

例えば、この幸福度調査。

toyokeizai.net

まずは、調査自体を正しく評価しなければ、
その結果を論評することなんかできないでしょ。

この手の調査は、統計学的にはサンプル数で問題はありません。

しかし、その設問や収集方法に関して、
正しく理解しなければ何の意味もないですよ。

世論調査でも同じですが、

「○○は好きですか」と聞くのと
「○○は嫌いですか」と聞くのではまったく意味が違いますし、
「○○をどう思いますか」と聞くこと自体にバイアスがあるのです。

例えば、「イワシは好きですか」と聞かれた場合、
イワシが嫌いな人と魚が嫌いな人なら嫌い、と答えます。
しかし、イワシなんて普段あまり食べたり、考えたり、
したことがない人はどうでしょう。

この場合「好き」ではないので嫌いと答えるかもしれません。
しかし、本当のところ、好きではないけど、
嫌いでもないのかもしれません。

嫌いですか、と聞かれた場合も同じで、
嫌いでないから好きと答えることになります。

つまり「好きですか」か、「嫌いですか」は、
とても重要なキーワードになります。

では、「イワシをどう思いますか」ならどうでしょう?

普段から、イワシの値段や栄養を気にしている人ならともかく、
それ以外の人は、必死にイワシに関する話題を思い起こし、
それを答えるのではないでしょうか?

前日、「最近はイワシが不漁で高い」と報道されていれば、
実際はイワシなんて買ったことなくても、
「最近はイワシが高くて大変ですよね」など
と答える可能性すらあります。

科学的根拠のない、調査や報道に騙されてませんか。