空飛ぶ自動車は、希望か、まやかしか。
空飛ぶ自動車はご存じでしょう。ネットやテレビで見た方もいると思います。
さて、あれは自動車?ですか?
自動車の定義
原動機により、陸上を移動させることを目的として製作した用具で、軌条もしくは架線を用いないもの、またはこれにより牽引して陸上を移動させることを目的とした用具
そうなんです。あれは自動車じゃあないんですよ。
現代版のオートジャイロもしくはジャイロコプター、というべきものであって、誰が何と言おうが自動車ではないです。
実用化されたとして、免許も法規も全く違ったモノになるでしょう。というより、運転(操縦?)するのではなく、完全自動運転になる可能性が高いですけど。
現在、通常のドローンでさえ、飛ばすには許可が必要なことが多く、落下や故障も少なくないですよね。
そんなものが、頭の上をしかも大きさは、現在のドローンの数十倍はあるんですよ。東京オリンピックなどで、編隊を組んだドローンを覚えている方も多いと思いますが、あんな感じで、頭上を複数の巨大ドローンが飛び交う日常を想像してみてください。
そのころには、技術や安全性も高まっているとしても、やっぱり気持ち悪いですよね?
オリンピック前に、旅客機の新たな飛行ルートとして東京上空を使うことになったとき、あんなに大騒ぎしてたのに、もっと低い高さを巨大なドローンが飛び交うなんて、いくら自動運転で安全性が高くなったとしても…。
近くの大通りに歩み出て、空を見上げてごらんなさい。そして、何十台ものドローンが飛び交う姿を想像してみてください。
そのとき、みなさんはどう感じ、どう考えるでしょう?