今日もなんだか騒がしい

宣伝スタッフの美姫がラジオのネタを探します。

物価高なら、昭和30年代の暮らしをしたらいいかも。

物価高ですね。いろいろと値上げです。

政府などに、不満を言う人が多いようですが、政府を責めても収入は増えないし、物価が下がるわけでもないです。

資本主義の自由経済では、本来物価が上がるのは当たり前ですし、物価が上がらないと経済自体がしぼんでしまいます。

実際、デフレから脱却できないことで、日本経済はずいぶんとしぼみました。

物価が、モノの値段が下がり続け、収入も増えない、それがデフレですよね。収入が増えないから、財布を忖度して値下げするのか、値下げするから収入が増えないのか、鶏と卵の関係なわけです。

物価が上がるから収入が増えるのか、収入が増えてるから高額でも売れるのか、これもまた鶏と卵。両方がバランスよく上昇すればいいんですが、なかなかそうはいきません。

昭和半ばに比べれば、何でも安い

ひとは、豊かな生活になれてしまうと、なかなか昔の生活には戻れないといいます昭和30年代から40年代の生活なら、もしかしたら、収入が少なくても、生きていけるかもしれません。

衣食住で、考えると、確かに、家賃はどんなに節約しても限界があるかもしれません。東京都内だと、ワンルームでも10万円くらいはかかりますから、

では、食事はどうでしょう?

当時、牛肉や刺身は贅沢品で、すしやウナギなんて、めったに食べられませんでした。もちろん、外食といえば特別な日のイベントでしたからね。

昭和30年代、食事は納豆とごはん、みそ汁、だけといった家庭も多く、あとはメザシやアジの干物があればいい方だったと思います。これは貧しい家庭の献立ではないですよ。

健康長寿という、今の考えからすれば、栄養は偏ってますよね。でも、今の60歳以上のみなさんは、こうした食事が当たり前でしたけど、みなさん元気ですよね。

そして、衣類です。

いわゆる近所の洋品店で、安売りしているものを着ていましたよね。女性ならワンピース、男性なら換えズボンみたいなのと、不思議なデザインのポロシャツ、といった具合で、子供服はお下がりか、母親が作ってましたね。

30年代や40年代、ジーンズですら高級品で、ブランド名のわかるものなんて、よほどのお金持ちしか身に着けていませんでした。

一張羅を買いに行くのはもっぱらデパート。給料日などに、家族そろってデパートに行くのが娯楽でしたしね。

デパートといえば、人気の娯楽施設で、家族でまず屋上の遊園地で遊んでから、下の階(最上階)にある大食堂で、ナポリタンやハンバーグ、お子様ランチなどを食べたら、ワンフロアーずつ下りながら、ウインドショッピングして、一点だけお目当ての何かを買って帰る、というのが当時の定番でした。

まだまだ、一般家庭に自動車が普及していなかったこともあり、デパート以外に家族でお出かけといえば、地域の遊園地や動物園、映画館。家族旅行は一大イベントでした。

三種の神器も、新3Cも、持ってて当たり前

いまは当たり前となっている耐久消費財も考えてみたい。

そもそも、単身者は家庭電話ですら、持っていないことが多く、一般家庭でも親子電話を二世帯で分けて使っていたりしました。物価が違うとはいえ、当時は長電話で数千円の電話代がかかると親に怒られたものです。

三種の神器といわれる洗濯機と冷蔵庫、テレビ(モノクロ)は、給料一か月分でも買えなかったですし、その後に新3Cといわれるカー(自動車)、クーラー、カラーテレビも、月賦という分割払いでやっと買える代物でした。

いまでは、自動車はともかく、それ以外は、派遣やパートでも、一か月の給料で充分購入できますよね。

あとは、パソコンでしょうか。

昭和57年に、PC9801がNECから発売されます。それ以前にも、ワンボードマイコンや8ビットパソコンがありましたが、企業中心ではあるものの、パソコンが広く知れ渡ったのはこのころからのことでしょう。

初代PC9801のフルセットは100万円でしたね。その後、価格が下がったとはいえ、パソコンは30万円~50万円が当たり前の時代が続きます。

東芝ダイナブックが19万8千円で登場し、ノートパソコンの価格が20万円前後が主流になりましたね。

いまでは、デスクトップパソコンなら10万円程度、ノートパソコンなら5万円程度で購入できます。

節約前に、何にお金を使ってるのか確かめよう

物価が倍になったところで、暮らしを見直せば、たいしたことはないかもしれません。米や味噌、納豆が倍になっても、あまり支障はないでしょうし、冷蔵庫や洗濯機、エアコンは、いま使っているものを長く使ってもいいでしょうからね。

いずれにしても、物価が倍になっても、昭和30年代や40年代にくらべたら、格安なんですからね。

家庭では教育費も気になります。

科学分野などで、ノーベル賞を受賞した日本人は、年齢的に塾とか予備校には通ってなかったでしょう。家庭が裕福だった人もいるとは思いますけど。

高校までの教育費で、一番お金がかかかるのは高校かな?

たぶんですけど、学校そのものより、塾や予備校、習い事にお金をかけてるんじゃないか、と思うんですがいかがでしょう。

子供にお金を費やしたくなるのは、わからないでもないですが、本当に必要なことにお金を振り分けるようにしませんか?

最後に耳の痛い話をさせていただくと、スマホの料金やゲームの課金が月に5千円以上かかっているようなら、それを無くせないまでも、三分の一に減らせば、もっと余裕のある暮らしができるかもしれませんよ。