今日もなんだか騒がしい

宣伝スタッフの美姫がラジオのネタを探します。

Stand.fmは、何処へ向かう

以前から、RECが終わるのではないか?という噂はあったんですが、先日、RECがStand.fmに譲渡されることが決まったそうです。

音声配信は、このところ、転換期にあるようで、先月いっぱいで、himarayaが個人向けの配信を事実上廃止しています。逆にAppleMusicやSpotifyは、Podcastに力を入れていて、配信システムの強化やマネタイズ機能の追加などが行われいます。

さて、RECのStand.fmへの譲渡ですけど、実際の音声配信がどうなるかはまだ発表されていません。
ただ、Stand.fmでは、ベータ版として、PCから音声データのアップロードが可能になりました。たぶん、これは既存のREC配信者を意識してのことかもしれません。
まあ、一本化されるんでしょうね。Stand.fmに。

prtimes.jp

RECの特長

個人的にRECを使ってきて感じている、RECの特長を書いてみます。

①「東海オンエア」さんが広告塔

良くも悪くも、東海オンエアさんが中心です。人気コンテンツの大きな部分を東海オンエアさんが占めていて、リスナーも彼らのファンが多く、いろいろな配信者が東海オンエアさんの話に触れています。

②初配信のハードルが低い

試しに操作しながら収録したものをそのまま配信する初心者も多く、あまり他人を気にしないで配信が始められるようです。

③コラムやエッセイ、声劇などが多い

いわゆる意識高い系のコンテンツは少なく、ノウハウや情報よりも、コラムやエッセイのようなおしゃべりとか、声劇などが多いような気がします。

④「東海オンエア」さんに影響された人も多い

最初の①にも関係しますが、「東海オンエアさんの配信を聴いて、自分でも配信してみました」という配信者をよく見かけます。

⑤Stand.fmから移転した人も結構いる

もちろん、Stand.fmだけじゃなく、スプーンやラジオトークから、移転した人もいます。ただ、Stand.fmをやめて、RECに移転した配信者も結構な数いらっしゃいます。

rec.audio

Stand.fmでユーザーを吸収できる?

まずは、Stand.fmに一本化されたとして、「東海オンエア」さんが配信を続けるのか、というのが一番の問題です。

彼らが抜けることがあれば、ユーザーは大幅に減ると思われるからです。

もっとも、東海ラジオのコンテンツは5月で終わってますので、すでにリスナーが減ってしまっているのかも知れませんけど。

つぎに、コンテンツの方向性というかテイストの違いも、気になります。私たちRadio441は、RECとStand.fmの両方で配信していますが、明らかに、Stand.fmの反応が悪いです。

私たちのコンテンツの内容が、リスナーにあっていないのだと思いますが、RECとStand.fmではフォロアー数に大きな差があります。Stand.fmはノウハウや情報、自己啓発などのコンテンツが多く人気も高い気がします。

また、Stand.fmは、相互フォローの文化が強いことも気になります。RECの場合「いいね(ハート)」を押せば、聴きに来てフォローしてくるることが多いです。
もちろん、Stand.fmでも少なからずそういう人もいるのですが、RECの場合はフォローを返さなくても、フォロアーが大きく減ることはありません。

ところが、Stand.fmでは、フォローを返さないと、あっという間にフォローが減っていきます(Spoonも同じ傾向がありますけど)。

あとは、何らかの理由で、Stand.fmを辞めて、RECに移転した人たちは、一本化されても残るのかな?ということです。たぶん、SpoonやRadiotalkに移転するのではなかと思います。

Stand.fmはどこへ行く

さてさて、ほかにも、Stand.fmはランキングがないとか、新人紹介がないとか、リスナーにとっても不便な部分があります。

今回、Stand.fmは資金調達をすると同時に、RECを譲受しているので、システムも含めて大幅な変更が行われたり、ほかのメディアとの連携や、積極的な広告展開なども期待されます。

実際には、何が行われるのか、そもそも、RECをどうするのか、一本化するのかすら現在は発表されてません。

いずれにしても、音声配信はStand.fmとSpoon、そしてRadiotalkの3プラットフォームに集約されるようです。
正確な数はわかりませんが、人気があるのはSpoonなんじゃないでしょうか。その双璧となるのがStand.fmの狙いなのかもしれません。

Spoonも、Stand.fmも、ライブと収録の両方ができるプラットフォームです。しかし、そのコンテンツは大きく違います。

Spoonはライブがメインという色合いがつよく、17LIVEやpocochなどのライバープラットフォームに近いです。収録も「歌ってみた」や「声劇」が多いのが特長です。しかも、本格ラジオの番組も数々あり、複数のパーソナリティが日替わりで配信していたりします。

Stand.fmは、ライブに専念する配信者もいますが、どちらかといえば、収録中心でライブはその派生という配信者が多いです。
そして、何度も言うようですが、ノウハウや情報、自己啓発などのコンテンツが多く、歌ってみたや本格ラジオは少数です。

書店の棚に例えるなら、Spoonはエンタメコーナー、Stand.fmは実用書コーナー、といった感じです。

個人的な感覚ですが、Stand.fmもここ半年は、徐々に実働会員が減っている気がしています。それはRECも同じなのですが。

実際、私たちがフォローしている配信者の1/4程度が夏までで配信が止まっているんです。たまたま、かもしれませんけど。

今回のStand.fmの動きは、テコ入れと活性化にあると考えています。収益化を一般会員に開放したのも、そのためでしょう。
ただ、小手先の改善では、あまり大きな変化はないとおもいます。音声配信として、Stand.fmの目指す方向がどこを向いて、どれだけ大きな改革が行えるか、まずは期待したいと思います。