今日もなんだか騒がしい

宣伝スタッフの美姫がラジオのネタを探します。

広告収入の終焉で、クリエイターは投げ銭、プラットフォーマーはサブスクで稼ぐ

AppleMusicが、Podcastのマネタイズ化を発表したのは、ご存じでしょ。Clubhouseも投げ銭機能をテスト中で、ほかの配信アプリやSNSも、続々とマネタイズを計画しているようです。

配信者やクリエイターにとって、こうしたマネタイズの流れは、歓迎する方は多いでしょう。従来のように多数の登録者やフォロアーがいなくても、金額の大小にかかわらず収益が得られるからです。

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これと同時に、Twitterがサブスクの導入を検討しています。ほかのSNSでも、新たな機能をプレミアム版としてサブスク会員向けに導入する動きも増えてきました。

クッキーの終焉で、ネット広告が大転換

もう、お分かりの方も多いことでしょう。クッキー(Cookie)排除の影響です。各SNSなどが発行するファーストクッキーは、これまで通り使えるようですが、広告主が発行するサードパーティクッキーが使えなくなってきました。

サードパーティクッキーは、サイトを横断的に活用するものです。例えば、初めて行ったWebページなのに、バナーに以前検索した商品が表示されていることはありませんか?
それは、クッキー活用のほんの一部ですが、そうして、さまざまなサイトを閲覧したデータを蓄積して広告に活用しています。

つまり、サードパーティクッキーが使えなくなるということは、これまでのネット広告がうまく機能しなくなるということです。

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それだけではありません。iPhoneユーザーなら、Youtubeを使おうとしたら、クッキーを有効にしないと使えない、といったメッセージに出くわしたことはありませんか?広告収入で成り立っているYoutubeも、こうした流れの影響を受け始めているんです。

広告収入から、サブスク収入へ

ネット広告の強みであった、ユーザー情報の取集と、それを活用した広告表示。それができなくなり、大きな転換点を迎えています。広告会社も大変だと思いますが、掲載アメディアとして、広告収入を得てきたSNSなどのプラットフォーマーは、大幅に収入が減少することになります。

そこで、活発化してきたのがマネタイズ化とサブスク化です。

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投げ銭などは、登録者やフォロアーが多いほど、多くの金額を得る可能性が高くなります。クリエイターは、より良いコンテンツをより多く発信することで、収入を得ようとするでしょう。

結果として、プラットフォーマーは、多くの登録者や視聴者を獲得し、つなぎ留めておくことができます。そして、機能を強化したサブスク版を提供することで、安定した収益を得ることが出来ます。

これが、マネタイズ化とサブスク化の大まかな理由です。

投げ銭型のマネタイズが、収益の手法を変えるか

これまでは、閲覧数や再生数、いいねの数で、広告収益が分配されてきました。しかし、これからは、投げ銭という少々シビアな数字で勝負する時代になります。
1万いいねがすべて、投げ銭なら、1円だって1万円になります。ところが、いいねをしてくれたいた人がみんな、投げ銭をしてくれるわけではないです。また、投げ銭をするには、クレジットカードや電子マネーを利用する必要があり、支払いというハードルが待っています。

もちろん、いいねのように、投げ銭をお金で買うなんてありえませんし、閲覧数にはアンチも含まれていたので、それも割り引かないといけません。

crevo.jp

ライブ配信や音声配信では、既に投げ銭は当たり前となっているので、こうした分野では大きな変化はないかもしれないですね。
ただ、今後はYoutubeなどの動画はもちろんですが、ブログやSNS、音声配信、イラストなど、あらゆるものが投げ銭とサブスクのステージに上がってきます。投げ銭の争奪戦は、プラットフォームやアプリの壁を越えて繰り広げられることになるでしょう。

ユーチューバーやライバーが、これまで培ってきた手法やシステムも、ある程度は通用すると思いますが、投げ銭を中心に収益を得るためには、新たな手法、新たなテクニックが登場するかもしれません。